五月の朝

千家元麿

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朝は感謝の心に燃える 殊に五月 淺黄空に若い太陽は輝き 織る樣に人の通る道も 人氣無い徑も どこを歩いても心は賑ふ。 毎日通る道も 眞白く清められて 新らしく人の目を惹き 何ものか心に忍び入る如く 暫らく會は無い 空のあなたの遠い人々も思ひ出して 心は嬉しく、世界は賑ふ。 おゝ若々しい五月の朝よ 男も女も若きも老いたるも均しく 活氣づいて、清い空氣の中を そよぎつゝ歩き行く時 われは感ず、祝祭のごとき喜びを おゝ五月の朝明け空の若々しさ 雲は靜かに現はれ來り 高いところを小さく列りつゝ幽かに滑りゆき 天地は靜かに行列しつゝ 運行す (一九一八、五、四日)

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