初めて小供を

千家元麿

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初めて小供を 草原で地の上に下ろして立たした時 小供は下許り向いて、 立つたり、しやがんだりして 一歩も動かず 笑つて笑つて笑ひぬいた、 恐さうに立つては嬉しくなり、そうつとしやがんで笑ひ その可笑しかつた事 自分と小供は顏を見合はしては笑つた。 可笑しな奴と自分はあたりを見廻して笑ふと 小供はそつとしやがんで笑ひ いつまでもいつまでも一つ所で 悠々と立つたりしやがんだり 小さな身をふるはして 喜んで居た。

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