子供の動作

千家元麿

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子供は不思議な動作に富んで居る。 子守唄をうたへば 必ず何事を捨てゝも母の元へ飛んで行つて非常に落着いて膝を跪き 靜かに念を入れてその頭を母の肩の邊に押し當てゝ顏を隱し 嬉しき事あれば誰れにでも好んで接吻を求め 或は兩手を祈るやうに組み合はして口のところへ置き 持つてる物をとらうとする時 奪ひとらうとすれば爭つて離さず 手を合して頂戴をすればいそいで與へる この本能的な動作は實にシンプルで貴い 教へられ無いでする 接吻や合掌である。 自分は子供の天性の中に 過去が現在となり未來となつて 永遠に連つて行くものを見る氣がする。 (十一月二十四日)

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