小供
本文の表示
自分の小供は可愛相な程御世話燒きだ。
猫に袋をかぶしたり、ふろしきを冠せると
すぐとつてやらずにはゐられない
一生懸命になつてとらうとする
とれないと泣き出す
とつてしまつて猫を見ると非常に喜んで笑ふ。
今日も襖の明いて居たのを妻にしめさせると、
それが小供には氣に入らなかつた。
で又襖を明けさせた。
今度は自分で明けさせたと思つて? 泣き出した。
それが胸の中から一生懸命である。
氣にして居るのだ。
本能的にするのだ。
變つた事が恐いのだ。
危險な事が嫌ひなのだ。そのまゝ無邪氣な事が好きなのだ。
自分の小供は生れて未だ一年になつた許りだ。
小供は實に潔白だ。いゝ加減な事が嫌ひである。
小供の氣に向かない事をさせるのは惡いと思ふ。
可愛相だ。大變心配する。
かう云ふ氣性を失はないで育つてくれると面白いと思ふ。
然し餘り可愛相な氣もする。
(一七、九、八)
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
小供の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
小供に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。