千家元麿

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雪が降つて世間の騷ぎが鎭つた。 人間は漸つと自分に歸つたやうな氣がする。 立派な永遠の法則に從つたやうに 同じやうな明るさと、 同じやうな靜かさが地平線の奧までひろがつて來る。 この靜さと光りの中に魂は安息と平和を得た。 永い苦るしみが忘られて、 自分等は行く道を見出したやうな氣がする。 古い地上の道は雪の中へ埋れて 新らしい道が空とぶ鳥のやうに自分等の胸に見出された。 自由と平等と安息と平和の道だ。 (一九一七、一、二午後)

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