街頭

薄田泣菫

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廣小路――日は涙くむ…… 乞食兒の胡弓のすさび、 すすり泣く音に………そことなし 燒栗のほのかのにほひ……… ゆくさくさ、人ふりかへり 『は』と笑ふ、……胡弓のなげき…… 砂ぼこりふと蓬けだち、 跳火して栗は汗ばむ。 焦げくさき實はふすふすと 爆ぜわれぬ。……あなひだるさや、 販ぎ婦はつと鼻ひりて 面顰む。……胡弓のたゆみ…… 錢は落つ。――あな胡弓彈き ほくそ笑み、はたほこりかに 栗食みて、かつ物言ひぬ、 顳顬のひきつるけはひ…… 栗賣は聾なりき。

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