ごろすけ二

薄田泣菫

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山家そだちの五郎助が、 町へ出てから九年目に、 寶の數を背に負うて、 峠の道へ來かかれば、 いたづら好きの梟が、 「五郎助よくも奉公」と、 寺の和尚の口眞似を、 「さうでもない」と五郎助は、 山をこちらへ、いそいそと うまれの里へ初見舞。

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