戀のものいみ

薄田泣菫

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一 尼額なる白鳩の 朱なる脛に結ひぬとも、 心は往かじ、君が住む そらのあなたの御苑へは。 二 こよひ濕める夕月の 人醉はしめの寂みに、 そことしも無きささやきの 慣れし色音に聞きとれつ。 三 君ます方にあくがれて、 齋はる戀をいとほしみ、 胸なる齋屋にしのび來て、 吐息かすらめ、天をとめ。

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