薄田泣菫

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「夕ぐれ集會あり、堂に上れ、 老師ぞきたる」と示あれど、 身ひとり樹蔭に隱れ入りて 懸想の痛みを忍び泣きぬ。 素より成道興にあらず、 頤瘠せてもつとむべきを、 若きぞ罪なる、人を見ては、 すぐよか心も動きそめぬ。 聞け、今和讚ぞ堂におこる、 世の路よけつる報ありて、 友みな佛の恩得るに、 われのみひとりや罪におつる。 罪をも厭はじ、人もあらば 凭りても泣かんを、人もあらじ。

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