夕ごゑ
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日は暮れぬ、野の面低に、
霧はくゆるたゆげさの、
齋精進、懺悔のひと夜、
思ひしづむ魂ならし。
夕晴の黄金路に、
かへる鳥の遠がくれ、
胸の汚染、ひとつ消えて、
今はた、二のうするかに。
葉ずくなの並木なかに、
『靜こころ』の浮歩み、
木木の枝しぬに垂れて、
われかの樣に息づきぬ。
いま雲の夕くれなゐ、
天照る日の大殿に、
をんな樂、かへり聲の
ほのにひびく夢ごこち。
淨まはる魂の深み、
聖ごころととのひて、
美し音のさこそ響む
日のあなたに往かまほし。
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