水かひば
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ほらあなめきし落窪の、
夢も曇るか、こもり沼は、
腹しめすまで浸りたる
まだら牡牛の水かひ場。
坂くだりゆく牧がむれ、
牛は練りあし、馬は跑、
時しもあれや、落日に
嘯き吼ゆる黄牛よ。
日のかぐろひの寂寞や、
色も、にほひも、日のかげも、
梢のしづく、夕榮も。
靄は刈穗のはふり衣、
夕闇とざす路遠み、
牛のうめきや、斷末魔。
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