不忍池
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池をたずねて来たのだが
芝生のうえにぼくは見たのだ
このまっぴるまかれらはそこにいて
まるでもう舶来みたいに
これ見よがしの接吻をした
ひとりは角帽
ひとりは緑の服なのだ
池はすでに戦争のおかげで
代用の田圃になりかわっていたのだが
接吻の影など映すてだてもなく
田圃のまんまひからびているのだ
そこを出ると
出たところには
わずかばかりの水がにじんでいて
そこより外には行きどころもないのか
腹をひっくりかえして
ボートの群が飢えているのだ
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