彼我
本文の表示
その後その人に
なんども逢ったのだが
なんど逢っても逢うたんびに
金の催促をぼくにしないことはないのだ
それでその日も
雨の池袋駅前で
またかとおもって立ちすくんでいたのだが
どうやらかれの
眼からのがれたのだ
ぼくはそのままそこに小さくなりながら
外れた催促を見送るみたいに
かれの姿を見送ったのだが
かれはびしょぬれのこうもりをつぼめると
わき眼もふらずに
顎を突き出しながら
駅の段々を
のぼって行った
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
彼我の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
彼我に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。