山之口貘

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一匹の守宮が杭の頂点にゐる 三角の小さな頭で空をつついてゐる ぽかぽかふくらみあがつた青い空 僕は土の中から生えて來たやうに 杭と並んで立つてゐる 僕の頂点によぢのぼつて來た奴は 一匹の小さな季節 かなしい春 奴は守宮を見に來たふりをして そこで煙のやうにその身をくねらせてゐる

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杭の談話

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