またはじまった
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かれらはぼくのぐるりを
はなはだうるさく飛び廻った
ぼくは腹立ちまぎれに
ペンをそこにおいては
かれらのことを一々
掌でもってたたきつぶし
あるいは縁のうえにたたきのめした
かれらは蚊であったり
足ながであったり蛾であったり
こがね虫または兜虫であったりした
ある夜
一匹の兜虫が
電気すたんどの笠にすがりついた
ぼくはペンをおいて
兜虫のその首を掴み
そのまま持って縁側に飛び出した
するとよけいな口をきくもので
またはじまったと女房が言った
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