昇天した歩兵
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村ではぼくのことを
疎開と呼んでいた
疎開はたばこに困ると
東の家をのぞいては
たばこの葉っぱにありついて
米に困ると
西の家をのぞいて
闇の米にありついたりしたのだ
その日も疎開は困り果てて
かぼちゃの買い出しに出かけたのだが
途中で引き返して来ると
庭の片隅にこごみ
奉公袋に火をつけた
日本ではつまりその日から
補充兵役陸軍歩兵なんてのも
不要なものに
なったからなのだ
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