疲れた日記

山之口貘

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雨天 晴天 曇天 大抵の天の下は潛つてしまふたのです 街を歩いて拾ひ物を期待してゐるせいか 僕は猫背になつたのです ある日 僕は言はなかつたのです 友よ 空腹をかんじつくらしてみようぢやないか と すると彼が僕に言つたのです 君には洋服が似合ふよ と 僕もさう思ふ と僕は答えたのです 朝になると 僕は岩の上で目を覺ましてゐたのです 潮風にぬれた頭を陽に干しながら 空腹や孝行に就いて考へながら 海鳥のやうに 海に口をさしむけてゐると 顎の下には渚の音がきこえるのです

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