夢を見る神
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若しも生れかはつて來たならば
彫刻家になりたいもんだと云ふ小説家
若しも生れかはつて來たならば
生殖器にでもなりすますんだと云ふ戀愛
若しも生れかはつて來たならば
お米になつてゐたいと云ふ胃袋
若しも生れかはつて來たならば
なちす になるか それん になるか どちらになるのか あのすぺいん
若しも生れかはつて來たならば
なんにならうと勝手であるが
若しも生れかはつて來たならばなんにならうと勝手なのか
とある時代の一隅を食ひ破り神の見知らぬ文化が現はれた
こがね色のそれん
こがね色のなちす
こがね色のお米
こがね色の彫刻家
こがね色の生殖器
ああ
文明どもはいつのまに
生れかはりの出來る仕掛の新肉體を發明したのであらうか
神は郷愁におびえて起きあがり
地球のうへに頬杖ついた
そこらにはばたく無數の假定
そこらを這ひ摺り廻つては血の音たてる無數の器械
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