沈める星
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花は根になる春の暮
かへらぬ吾子の魂を
櫻が下の墓に
呼びし涙は乾かじな
朝明の名殘みだれたる
ちぬの浦曲の虚舟
沈める星の光見れば
思ひよ空にさわぐらむ
靜かにそゝぐ水にすら
地ぬらさじと心して
葬りにけむ春くれて
山時鳥鳴かんとす
白露しげき秋の夜は
軒の褄なる燈籠の
淡き光に誘はれて
おもかげにして歸らんに
なれし添寢の手枕に
生けりと見しは夢にして
柔肌凍る地の下の
暗きに吾子はかくれたり
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