その夜更けて
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水ほの白き湖の
汀の櫻花散りて
嫁ぐか君は筑波根の
八重立つ雲の奧深く
蘭麝馨れる閨の戸に
尾呂の鏡を手にすれば
影に溺るゝ山鳥の
頬に紅の色潮すを
花やかなりし獨寢の
夢の浮橋中絶ちて
丸がれ易き黒髮に
瑠璃の簪かゞやかし
歸ぐかあはれ月波根の
群立雲の遠方に
山影落る湖の
浪間の月を形見にて
しるしなき戀をもするか夕されば
ひとの手卷きてねなん子ゆゑに
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