天なる光

横瀬夜雨

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光は沖にあらはれて 闇は海より退きけり 星まだ殘る北の海の 浪は碧に騷ぐらむ 南の丘に蝶飛んで 薔薇の花の匂ふ時 湧きもめぐらふ新潮に 島は輝き見ゆるかな 尾上の櫻野の霞 花の帷の中絶えて 火の環かざれる秀つ峰の 朝の空に立つ見れば 靈嶽の頂に 虹の七重は踏まねども 仰げば額に天なる 光の添はる心地して

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