或る日
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こし方を書き綴れよと、
云ふ人のあるはうるさし。
未来をばいかに夢むと、
問はるべき人にあらずと、
我れはやく知らぬにあらず、
知りてなほ、さはあらんやと、
目に見えぬものにあらがひ、
自らの思ひ上れる
こころざし、世の笑ふとも、
我れならで、我れを正しく、
述べて云ふもののあらねば、
憚らず今云ひ放つ、
何ごとも昔はむかし、
今は今、未来のみこそ、
はかりえぬ光なりけれ。
朝夕におのれを育て、
我れと云ふものを見知らぬ、
大かたのあげつらひ人、
目開かん世を期してのみ
進むべく我れを掟てぬ。
一切の過去は切るべき
利剣のあらば切りてん。
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