〔無題〕(『晶子詩篇全集拾遺』収録・同題第104篇)
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確かにも脈ぞ打ちたる、
安んぜよ愁ふるなかれ、
阿佐ヶ谷の博士来たまひ、
斯くも云ひ慰めませど、
我れは聞く、こと新しと。
友のE歩み寄り来て、
話せじ見ば足りぬべし、
としも告げ、一揖をして、
抜足に病室を出づ。
何となく昨日と今日の、
変れるを下に悟れど、
我がやまひいちじるしくも、
重りぬぞなど思はんや、
※の度を人の計れど、
たださんと我れはせぬなり、
初めよりせぬことするは、
恥しき事と思へば。
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