或る若き女性に
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頼む男のありながら
添はれずと云ふ君を見て、
一所に泣くは易けれど、
泣いて添はれる由も無し。
何なぐさめて云はんにも
甲斐なき明日の見通され、
それと知る身は本意なくも
うち黙すこそ苦しけれ。
片おもひとて恋は恋、
ひとり光れる宝玉を
君が抱きて悶ゆるも
人の羨む幸ながら、
海をよく知る船長は
早くも暴風を避くと云ひ、
賢き人は涙もて
身を浄むるを知ると云ふ。
君は何れを択ぶらん、
かく問ふことも我はせず、
うち黙すこそ苦しけれ。
君は何れを択ぶらん。
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