朝晴雪(『晶子詩篇全集拾遺』収録・同題第1篇)

与謝野晶子

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ひと夜明くれば時は春、 おお、めでたくも晴れやかに 天は紺青、地の上は 淡紫と薔薇色を 明るく混ぜた銀の雪、 強き弱きの差別なく 世の争ひを和らげて まんまろと積む春の雪、 平等の雪、愛の雪。 此処へ東の地平から 黄金の色に波打つは、 身を躍らして駈け上る 若い初日の額髪。

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