五月の歌(『晶子詩篇全集』収録・同題第1篇)

与謝野晶子

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ああ、五月、 そなたは、美くしい 季節の処女 太陽の花嫁。 そなたの為めに、 野は躑躅を、 水は杜若を、 森は藤を捧げる。 微風も、蜜蜂も、 はた杜鵑も、 唯だそなたを 讃めて歌ふ。 五月よ、そなたの 桃色の微笑は 木蔭の薔薇の 花の上にもある。

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