初春

与謝野晶子

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ひがむ気短かな鵯鳥は 木末の雪を揺りこぼし、 枝から枝へ、甲高に 凍てつく冬の笛を吹く。 それを聞く わたしの心も裂けるよに。 それでも木蔭の下枝には あれ、もう、愛らしい鶯が 雪解の水の小ながれに 軽く反打つ身を映し、 ちちと啼く、ちちと啼く。 その小啼は低くても、 春ですわね、春ですわね。

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