駆け出しながら
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いいえ、いいえ、現代の
生活と芸術に、
どうして肉ばかりでゐられよう、
単純な、盲目な、
そしてヒステリツクな、
肉ばかりでゐられよう。
五感が七感に殖える、
いや、五十感、百感にも殖える。
理性と、本能と、
真と、夢と、徳とが手を繋ぐ。
すべてが細かに実が入つて、
すべてが千千に入りまじり、
突風と火の中に
すべてが急に角を描く。
芸も、思想も、戦争も、
国も、個人も、宗教も、
恋も、政治も、労働も、
すべてが幾何学的に合されて、
神秘な踊を断えず舞ふ
大建築に変り行く。
ほんに、じつとしてはゐられぬ、
わたしも全身を投げ出して、
踊ろ、踊ろ。
踊つて止まぬ殿堂の
白と赤との大理石の
人像柱の一本に
諸手を挙げて加はらう。
阿片が燻る……
発動機が爆ぜる……
楽が裂ける……
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