覉愁
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知らざりしかな、昨日まで、
わが悲みをわが物と。
あまりに君にかかはりて。
君の笑む日をまのあたり
巴里の街に見る我れの
あはれ何とて寂しきか。
君が心は躍れども、
わが※かりし火は濡れて、
自らを泣く時のきぬ。
わが聞く楽はしほたれぬ、
わが見る薔薇はうす白し、
わが執る酒は酢に似たり。
ああ、わが心已む間なく、
東の空にとどめこし
我子の上に帰りゆく。
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