与謝野晶子

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川原の底の底の価なき 砂の身なれば人採らず、 風の吹く日は塵となり 雨の降る日は泥となり、 人、牛、馬の踏むままに 圧しひしがれて世にありぬ。 稀に川原のそこ、かしこ、 れんげ、たんぽぽ、月見草、 ひるがほ、野菊、白百合の むらむらと咲く日もあれど、 流れて寄れる種なれば やがて流れて跡も無し。

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