牛込見附外

与謝野晶子

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牛込見附の青い色、 わけて柳のさばき髪、 それが映つた濠の水。 柳の蔭のしつとりと 黒く濡れたる朝じめり。 垂れた柳とすれすれに 白い護謨輪の馳せ去れば、 あとに我児の靴のおと。 黄いろな電車を遣りすごし、 見上げた高い神楽坂、 何やら軽く、人ごみに 気おくれのする快さ。 我児の手からすと離れ、 風船玉が飛んでゆく、 軒から軒へ揚りゆく。

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