わがをひ

与謝野晶子

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やよをさなこよなれが目の   さやけき色をたとふれば 夕のそらの明星か   たわゝに肥えし頬の色は 濃染の梅に白ゆきの   かゝれる色か唇の 深紅の色は汝をば   はてなくめづる此をばの ま心にしも似たるかな   かたことまじり※様と 我が名よばるゝそのたびに   あゝわがむねに浪ぞ立つ。 あゝさるにても幼子よ   恋故くちし此をばが よきいましめぞ忘れても   枯野か原をひとりゆく かなしき恋をなすなかれ   千草八千草さきみてる そのはなぞのにぬる蝶の   たのしき夢は見るもよし あゝそれとてもつかのまよ   思へばはかなをさな子よ など人の世にうまれ来し   いつ迄くさのいつ迄も かくてぞあらんすべもがな   神のすがたをそのまゝに

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