図案
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久しき留守に倚りかかる
君が手なれの竹の椅子。
とる針よりも、糸よりも、
女ごころのかぼそさよ。
膝になびいた一ひらの
江戸紫に置く繍は、
ひまなく恋に燃える血の
真赤な胸の罌粟の花。
花に添ひたる海の色、
ふかみどりなる罌粟の葉は、
君が越えたる浪形に
流れて落ちるわが涙。
さは云へ、女のたのしみは、
わが繍ふ罌粟の「夢」にさへ
花をば揺する風に似て、
君が気息こそ通ふなれ。
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