PROMENADE(十一月二十五日)

福士幸次郎

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私はいま波をおさへてゐる その波の底には薄蒼い灯影の町が沈んでゐる 私は今ひとりたどる 柳の樹の下道を でこぼこ柔い煉化道は 私の胸がをどるトーン程に さらさらと心の隅から隅へ消えて行く柳の枝は 私の興奮した顏を撫でる夜風ほどに 唯だいそいそと足どりもの昏く 薄蒼いガラスの灯影とまた闇の中にわかれ 私のからにふる空手は もうあの柔い手を握りしめてゐる あの心をきうきうきゆつと捉へてゐる

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