夕ぐれ
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水々しい季節の夕ぐれが、友情を呼んだ。その友に逢ひに行く途中、くねくねうねつた坂を通つた。坂のまはりに青葉はゆれ、やさしい燈もみえてゐた。黒ずんだ崖石や、埃つぽい家屋がもつれて、路は自づと袋路に入つた。すると或る軒の玄関から、ひよいと、その友の顔が現れた。
あの晩は娯しかつたね、と、ずうつと後になつて、その友は云ふのであつた。
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