晩夏
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くわと照らす夕陽の光、
噴水の霧のしぶきよ。
湿らひぬ、蒸しぬ、ひかりぬ、
さは、苑の若木のたわみ、
花の叢、草葉のかをり、――
さまざまの薫るおもひに。
こぼれちる水のにほひよ。
日のひかり、雲のうつろひ、
栄えしぶく麝香の真珠、――
絶えず、わが夢かしたたる。
ふくらかに霧にうもれて
燃えたわむ色のうれひよ、
うつろひぬ、蒸しぬ、しめりぬ、――
ゆふぐれの胸のなごみを。
くわと照らす晩夏の光、
尽きせざる夢のしぶきよ。
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