十呂盤
本文の表示
大いなる――
聞け、大いなる黒金の巨人の指は
絶えずわが紅玉の数の珠を
弄ぶ。
何時よりか、知らず、
左の掌の脈搏つ上に
水晶の星彫む白壇の桁
横たへつ。
見るは、ただ、
蛇腹に似たる掌の暗き彫刻
弾く指、また昼と夜とも分かたぬ
天の色。
わが珠の
上れば、ひとつ、劫の世に惑星うまれ、
下る時、億年の栄華は滅ぶ
加減則。
斯くて、わが
運正しき紅玉の妙音楽は
極みある命数の大歓楽に
鳴りひびく。
光明の
大千世界ひとときに叫喚つくる
恐怖の日、はた、知らず、われと音に酔ふ
星の桁。
聞くは、ただ、
宏大無辺天空の寂寞遠く
筆走り、たまたまに『差引』記す
夢の音。
さては、また、
わかき巨人が黒金の高胸へだて
われは聞く、おほどかに鼓うつなる
心の臓。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
十呂盤の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
十呂盤に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。