監獄のあと
本文の表示
廢れたる監獄に
鷄頭さけり、
夕日の照ればかなしげに
頸を顫はす。
そのなかにきのふまで
白痴の乞食、
髮くさき女の甘き恐怖もて
虱とりつる。
ある日、血は鷄頭の
半開の花にちり、
毛の黄なる病犬の
ひとり光ぬ。
そののちはなにも見ず、
かの犬も殺されて
しどけなき長雨の
ふりつづく月はきぬ。
廢れたる監獄に
鷄頭咲けり、
夕日のてればかなしげに
頸を顫はす。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
監獄のあとの談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
監獄のあとに寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。