監獄のあと
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廢れたる監獄に
鷄頭さけり、
夕日の照ればかなしげに
頸を顫はす。
そのなかにきのふまで
白痴の乞食、
髮くさき女の甘き恐怖もて
虱とりつる。
ある日、血は鷄頭の
半開の花にちり、
毛の黄なる病犬の
ひとり光ぬ。
そののちはなにも見ず、
かの犬も殺されて
しどけなき長雨の
ふりつづく月はきぬ。
廢れたる監獄に
鷄頭咲けり、
夕日のてればかなしげに
頸を顫はす。
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