落雷

北原白秋

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

静まりてなほもしばらく 霧のぼる高原つづき 爛れたる「時」ははるかに、 恐ろしき苦悩をはこぶ。 驟雨またひといくさ、 走りゆく雲のひまより かろやかに青ぞら笑ひ、 日の光強く眩しく 野はさらに酷熱のいろ。 腥くさきオゾンのにほひ 雫する穂麦のしらみ、 今裂けし欅の大木 燥るがごと疼くいたでに 脂黒くしたたるみぎり、 油蝉ぢぢと鳴き立つ。 根がたには蝮さながら 髪あかき乞食ひとり 仰向けに面桶つかみ、 見よ、死せり。雷火にゆがむ 土いろの冷き片頬に 血の雫――濡れて仄めく 一輪の紅きなでしこ。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

落雷の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

落雷に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる