顛末

北原白秋

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『花ありき、われらが薔薇、 摘まれにき、われらが薔薇。 かくて、また、何時としもなく 凋みにき、われらが薔薇。』 あはれ、炉に凭ればかならず、 顛末はかかりきといふ わが媼、その日の薔薇、 『何ゆゑ。』と問へば、かくこそ、 火にいぶる紅き韈 つと退きて噎せ入りながら、 『子らよ、そは、ああ、その薔薇 あまりにも紅かりしゆゑ。』

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