我子の声

北原白秋

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

われはきく、生れざる、はかりしれざる 子の声を、泣き訴ふ赤きさけびを。 いづこにかわれはきく、見えわかぬかかる恐怖に。 かの野辺よ、信号柱は断頭の台とかがやき、 わか葉洩る入日を浴びてあかあかと遙に笑ひき。 汽車にしてさてはきく、轢かれゆく子らの啼声。 はた旅の夕まぐれ、栄えのこる雲の湿に、 前世の亡き妻が墓の辺の赤埴おもひ、 かくてまた我はきく追懐の色とにほひに、 埋もれたる、はかりしれざる子の夢を、胎の叫を。 帰りきてわれはきく、ひたぶるに君抱くとき、 手力のほこりも尽きて弱心なやむひととき、 たちまちに心つらぬく 赤き子の高き叫を。 四十一年六月

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

我子の声の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

我子の声に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる