晝の夢
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住みなれし山にすまひし
ゆきなれし小徑をゆきき
ききなれし澗のせせらぎ
あぢあまきみづのみなもと
くさをわけ
きりぎしをとび
うなじふせつまとのむ
わきてこの
八月のひるのすがしさ
ふともわが思ふなりけり
山ふかき林にすまふ
けだもののかかるあはれを
角たかく脚はかぼそき
めのかたはまなこやさしき
斑じろの鹿の
木がくれのかかるあけくれ
けだものの身にはあらねど
げにいまは世にも人にも
かびくさき書にもえうなし
白雲のたちわくところ
ただ思ふ
よきつまとわれらもすまん
たき木こり
澗にみづくみ
花のたね庭にまかばや
白日のおろかが夢と
これを知れゆかしからずや
晝の夢夏の夢ひとりゐの夢
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