かなたの梢に――
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かなたの梢に憩ふものあり
日は南 木は枯れて 空青し
またこの冬のかばかりもさまかへし
田のおもてものもなく人を見ず
山低き野のすゑに憩ふもの
こころみになが指に數ふべし
稚な兒よときの間のつれづれの汽車の窓
よごれたる玻璃の陽ざしに
さらばわれらがを指にもかがなべてみん
人の世の途すがら次々に遠くわが失ひしものの數
かの緇衣のひと群れの言もなき
團欒のその數の
やすらふと似たらずや
雪ふらん 明日はこの野に雪はふらんとも
けふ空青し
よきかな 眼路のはて
何の木か しらじらと枝高し
その枝に黒きものみな翼ををさめ
參差として 彼らの數をつくしたり
この空や 明日はかぐろに雪はふらんとも――
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