すずしく青き
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すずしく青き蘆の間に鳥の卵はかへりたり
はや小さなる嘴に八月の光をついばむ
われこの高き堤にたちて彼方に水を渡らんとす
なべて空しき江上によしなきまみを放つかな
ただ淼々とゆく水はゆるやかにして煤煙は飛びてあとなし
そは一つらの曳船の船脚重く工場の裏を過ぎゆく
のびらかにひろがる水脈のひろがりてやがて消えゆく
そはかくも憂愁の深くこゑなきと思出のあとなきとを悟れとや
八月にして脆げなる殼を碎きて鳥の雛はかへりたり
そは彼ら沖べの水脈をかきわけてはやかづきもやまず波に光るを
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