童子

室生犀星

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やや秋めける夕方どき わが家の門べに童子ひとりたたずめり。 行厨をかつぎいたくも疲れ わが名前ある表札を幾たびか読みつつ 去らんとはせず その小さき影ちぢまり わが部屋の畳に泌みきゆることなし。 かくて夜ごとに来り 夜ごとに年とれる童子とはなり さびしが我が慰めとはなりつつ……

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