門づけ
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わしは門づけ
門づけのはかなき身こそ
をかしけれ。
はかなき身ぞと
門づけのさとれば易き
世わたりよ。
「踏まれながらも
土手の草
露のめぐみに
花もさく。」
わしは門づけ
門づけのはかなき身をも
うらむまじ。
「目高はおよぐ
たまり水
目高はくぐる
網の目も。」
わしは門づけ
門づけのはかなき身をも
おそれまじ。
「逃げるそばから
むらすゞめ
つどへばすぐに
また踊る。」
わしは門づけ
門づけのはかなき身こそ
あやしけれ。
「ひるはかくれて
よひ闇に
はひでて歌ふ
ひきがへる。」
風はさむくも
また今宵流しに行かう
うら町へ。
うら町ぬけて
色町へながしに行かう
たゞひとり。
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