格鬪
本文の表示
或る夜、月は傾き落ちて
空には春が來るらしい底知れ無い青い光の反射の中に
星は紅色の魚のやうに
落ち相に低くたゞよつて居た。
自分は一人で烈しい霜解け道を惱んで歩いた
まるで登山でもする樣に
二三寸の土の上を上つたり下りたりした。
自分は突然大地と爭つてゐる愉快を感じた
自分は可笑しくなつて笑つたり、怒つたりし乍ら
長い間かゝつて一つ道を歩いて行つた。
至る處で大地とこね合つた。
笑ひ崩れ乍ら、倒れたり、起き上つたり
格鬪し乍ら歩いた。
家へ歸つても尚自分は笑つてゐた。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
格鬪の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
格鬪に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。