水平線の顔
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水平線から
顔がのぞいている
不気味な不可解な顔だが
私には分っている
知った顔ではないが
私が知らねばならぬ顔だ
夏の入道雲みたいに大きくはないが
そのようにあっけなく消えはせぬ
消えたと見えてまた顔を出す
私が死ぬのを待っているのか
それほど私もうぬぼれてはいないが
私が死ぬまでそれはのぞきつづけるだろう
ちょうど私の心から血が流れつづけるように
(七里ヶ浜K病院で)
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