無題

山之口貘

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

むろん理由はあるにはあつたがそれはとにかくとして 人々が僕を嫌ひ出したやうなので僕はおとなしく嫌はれてやるのである 嫌はれてやりながらもいくぶんははづかしいので つい 僕は生きようかと思ひ立つたのである 煖房屋になつたのである 萬力臺がある 鐵管がある 韛もある チェントンもある ネヂ切り機械もある 重量ばかりの重なり合つた仕事場である いよいよ僕は生きるのであらうか! 鐵管をかつぐと僕のなかにはぷちぷち鳴る脊骨がある 力を絞ると涙が出るのである ヴイバーで鐵管にネヂを切るからであらうか 僕の心理のなかには慣性の法則がひそんでゐるかのやうに なにもかにもネヂを切つてやりたくなるのである 目につく物はなんでも一度はかついでみたくなるのである つひに僕は 僕の體重までもかついでしまつたのであらうか 夜を掴んで引つ張り寄せたいのである そのねむりのなかへ體重を放り出したいのである

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

無題の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

無題に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる